彼らの身体表現は彼らの言葉よりも、はるかに雄弁である。
「ホームレス」状態を経験した一人ひとりの人生を、頭で解釈するのではなく、体感すること。
この映画は、そのことを私たちに求めている。
※全文(1600字)は映画パンフレットに記載しております。
アオキは一人のアーティストとして、ホームレスの身体に心底惚れ込んで取り組んでいるのだ。
その身体が持つ異様な存在感と迫力は、ぜひ本編で味わってほしい。
※全文(1600字)は映画パンフレットに記載しております。
【一般試写会では、8割の人が「満足」しました!!】
2005年に結成したコンテンポラリー ダンスグループ。路上での公演活動を中心に活動。東京都美術館や金沢21世紀美術館、山形トリエンナーレ等でも公演。国内だけに留まらずリオ五輪プログラム「with one voice」や、イギリスでも公演を果たす。またアーティストの寺尾紗穂や箕輪☆狂介(厚介)、現代美術家とのコラボレーションも多数。NEXTREAM21最優秀賞受賞。
チャットモンチーの「シャングリラ」やL'Arc-en-Cielの「STAY AWAY」を初め、数多くのMVやCMなどの振付けを手掛ける。2001年NY留学時に9.11に遭遇し、帰国後、ダンスとの向き合い方を見つめ直す。ビッグイシュー協力のもと、路上生活経験者を集め、「新人Hソケリッサ!」を立ち上げる。
元々好きだったダンサーになるため、派遣社員として働きながらダンスを学ぶ。しかし自分がやりたい踊りの方向性が見えず、人間関係にも疲れて自暴自棄になり、38歳のときにホームレスになる。
高校卒業後、雑貨商やドライバーをしながら生計を立てるが、すべてを捨て、60歳でホームレスになる。
父親の暴力で母は失踪。自らも中学卒業後に家を出て、30歳の時にホームレスになる。撮影時は生活保護を受ける。
新聞配達の仕事をしていた43歳の時にメニエール病を患い、仕事ができなくなる。ホームレス緊急一時宿泊所に助けられる。映画『閉鎖病棟』出演。
中学卒業後、立て続けに両親が亡くなる。38歳のときに上京し、新宿でホームレスを7年間経験。
同居していた母の体調不良に気づけなかったことを悔み、浅草でホームレスに。
カテーテル手術を行うが、完治はしていないという。本作撮影中にも体を壊していた。
1987年生まれ・宮城県出身。日本大学芸術学部在学時に自らの祖母を描いたドキュメンタリー作品が、日本芸術センターや阿倍野映画祭、TVF2014など国内の各映画祭で受賞。大学卒業後CM制作会社にて50本近くのCMを制作。2015年東京ビデオセンターに参加。現在ディレクターとして海外取材番組や短編ドラマ、CMを手掛けるなど幅広く活動。本作が初の長編ドキュメンタリー映画作品。
1973年生まれ・東京都出身。映像編集団、株式会社ギトリ代表。幅広いジャンルを編集しドキュメンタリーからドラマ、特撮まで多数。主な作品に、『氷の花火 山口小夜子』(15・文化庁映画賞 大賞)『撮影監督ハリー三村のヒロシマ』(16・国際エミー賞)『ユーリー・ノルシュテインの、話の話。』(17・ATP賞優秀賞)『爆走風塵 中国・激変するトラック業界』(17・衛星放送協会・最優秀賞)『ラップと知事選 沖縄 若者たちの声』(18・ATP賞奨励賞)『バレエの王子になる!〜世界最高峰ロシア・バレエ学校の青春〜』(19・ギャラクシー賞入賞)
株式会社インフ所属。これまで多くのドキュメンタリー番組の撮影を担当、数々の賞を受賞してきた。主な作品に『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』(07・日本映画批評家大賞 作品賞)『アリス沙良オット』(11・ワールドメディア・フェスティバル 銀賞/第43回US国際映像祭 最優秀賞)『地下鉄に咲く小さな花 韓国 老人宅配便』(17・ギャラクシー賞 奨励賞)
デジタルサーカス所属。アシスタントとして『攻殻機動隊』『千と千尋の神隠し』等のアニメーション作品に従事。その後、ジャンル問わず多数の映画作品に参加。主な作品に『機動戦士 Z Gundam3部作』(04~)『ゲド戦記』(06)『カイジ 人生逆転ゲーム』(09)『氷の花火 山口小夜子』(15)『園子温という生きもの』(16)『海獣の子供』(19)など。
2003年、株式会社東京ビデオセンターに参加。ディレクターとして多くのテレビ・ドキュメンタリーを制作する。近年はプロデューサーとして活動。国際共同制作ドキュメンタリー『リビング ザ ゲーム』(17・HotDocs正式出品)で映画初プロデュース。本作が映画作品の二作目となる。
都道府県 | 劇場名 | 電話番号 | 公開日程 |
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東京都 | シアター・イメージフォーラム | 03-5766-0114 | 公開終了 3/7(土)~4/7(火) |
大阪府 | 第七藝術劇場 | 06-6302-2073 | 公開終了 3/21(土)~4/3(金) |
愛知県 | 名古屋シネマテーク | 052-733-3959 | 公開終了 4/4(土)~4/10(金) |
神奈川県 | 横浜シネマリン | 045-341-3180 | 公開終了 6/27(土)~7/17(金) |
北海道 | シアターキノ | 011-231-9355 | 公開終了 |
東京都 | 下高井戸シネマ | 03-3328-1008 | 公開終了 10/17(土)~10/23(金) |
静岡県 | 静岡シネ・ギャラリー | 054-250-0283 | 公開終了 |
埼玉県 | 深谷シネマ | 048-551-4592 | 公開終了 10/18(日)~10/24(土) |
神奈川県 | CINEMA AMIGO | 046-873-5643 | 公開終了 10/26(月)~11/7(土) |
京都府 | 出町座 | 075-203-9862 | 1/22(金)~2/4(木) |
※その他の劇場に関しましては、上映が決まり次第お知らせ致します。
路上の生活は晴の日ばかりではない。
街の中で生きる人々には厳しい雨がそぼ降る空の下、街のあちこちでそれぞれに踊る男たちの姿が映し出される。
画面を眺める私たちと彼らの間に道を作るのは、三浦渉。
かつて、大学映画学科で私の学生だったこともある三浦は、執拗な男になっている。
執拗なまでに丹念で、そして優しい眼で、三浦は彼らを見つめ、尋ね、時に彼らの心にえぐり込む。
雨を降らす空が、いつしか、彼らの住まう場所の上に被さる天井に見えて来るまで。
そのとき、私たち自身の世界が広がるのを感じる。